自己紹介
20歳くらいで痛風になり、それ以来20年以上つきあっています。
定期的に病院で検査し、毎日薬を飲んでいますが、食生活が乱れたりすると、痛みが襲ってきます。
私は医者ではないのですが、痛い本人としての経験談を書いてみたいと思います。
あくまで私の場合で、大いに本人の主観に基づいて、医学的知識なしに書きますので、痛風の悩み解決の参考になるのか?!くらいの疑心暗鬼の気持ちで読んでください。
人生初の痛風発症
私は、20代前半で痛風を発症しました。ほぼ時を同じくして人生で初めて、ヒザに水が溜まりました。
どちらの場合も、近所の小さな総合病院の外科にかかりましたが、「根本原因は不明」と医者に言われたと記憶しています。
今から思い返すと、血中尿酸値だけでも調べておいてくれれば!と思いますが、当時はどこの病院も、痛風に対する理解はこの程度だったのでしょうか?
その後、毎年冬になると痛風に襲われていましたが、「医者にいっても、特に治療はされない」という思いこみから、特に何もしませんでした。
尿酸値コントロールのきっかけ
20代の終わりになって、足を骨折して総合病院に1か月ほど入院しました。
退院後は、紹介された成形外科に通ってリハビリをしていましたが、その時に痛風になりました。
リハビリのついでに外科医の先生に症状を伝えたところ、
・もしかしてヒザに水が溜まったりしない?
・毎年なるでしょ?
など、図星のYes/Noクエッションを繰り出され、「この医者はわかってくれる。判っている!」と思い、これまでの痛風経験など、すべてお話しました。
さっそく血液採取し、後日「ずっと薬を飲んでいこう」という事になりました。
もしかしてヒザに水がたまる?
今でもお世話になっている、その外科医から質問された言葉ですが、私にとっては驚愕の一言でした。
ずっと別の問題だと思っていたが、痛風とヒザに水がたまることは関係あるのか!
外科医いわく、高尿酸血症の症状として結晶の溜まりどころは、人それぞれだそう。私の場合は足先とヒザになりやすいとのこと。さらに、いろんなところに症状がでるから、脳や心臓だと大変なことだとも。
最近では、食生活と酒生活?を少し改善していますが、30代の時は全く考えていませんでした。
普段は全く自覚症状がないので、誘惑や機会があれば暴飲してしまい、これまでにヒザの水抜きだけでも7回は太い針をヒザの奥に刺されました。
アメリカでは、ヒザの水抜きは痛くない
30代後半の時、渡米中にヒザに水が溜まって、現地の医者に治療してもらいました。ちょっと面白い経験だったので、紹介してみます。
いつものように暴飲ですが、ビールを水かのように飲んだ自業自得で、数日後にヒザに水がたまり医者に行きました。事前に、自分は痛風持ちで原因は暴飲だと伝えているので、ヒザの水抜きをやってもらう事は確定しています。
受付を済ますと、いきなり処置室に通されましたが、ここまでは織り込み済だったので驚きもせず、「今日も注射針の痛みに耐えれば、あとは痛みが引くのみ」と、まな板の上の鯉になった気分で横たわっていました。
少し待ったところで、陽気な若い医者とその他数人が処置室に入ってきて、挨拶、ジョーク、症状についての質問などを一通り交わしたのち、いきなり、
「じゃ、麻酔するからね!」
と陽気に一言。
それまでは、なんとか会話していたのですが、その一言で言葉を失いました。
日本だと、私が汗を出して涙も出そうになりながら痛がっても、まったく麻酔を打たれません。まるで麻酔をかけるのは悪いことだと決めているかのようです。
ほんの1秒くらいだったと思いますが、唖然としていた私に気付いた医者が、
「なんだ、麻酔こわいの?」
いやいや、せっかく痛くない処置をしようとしてくれているのに、怖いなんてとんでもない。麻酔をやめられては困る!うろ覚えですが、
「いや全然大丈夫。というより好きだから、とっとと麻酔して!」
のような事を必死に英語で言った気がします。
その後、「多いなー。もう一回抜こう」のような会話が足の方で繰り広げられつつ、無痛の水抜きは終わりました。
陽気な医者は最後に、注射器の中の黄濁した液体を私に見せて、
「お前の飲んだビールは、こんなところに溜まっていたぞ。Hahahaha!」
と言い残して、処置室を出ていきました。
ヒザに溜まった水を抜く際の、太い注射針の痛みが苦手な人は、アメリカで水を抜くと痛くないですよ。
アメリカで使える医療保険に入っていないと、治療費に驚きますけど!